2025/02/15 -太田一永-

初めて太田さんの作品を見たとき、
ふと昔、おばあちゃんの家の本棚の上に置かれていた箱を思い出しました。
どこか懐かしく、温かい気持ちになる。
その理由を探るうちに、彼のものづくりがただの制作ではなく、自然と深く結びついていることを知りました。
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獣害として駆除された鹿や猪の革を使い、胡桃や藍、季節の花々で染める。捕獲の際に残る散弾銃の跡や、藪を駆け抜けた際にできた傷もまた、その動物が生きた証。本来なら廃棄される部分も無駄にすることなくその特徴を生かしながら命への感謝を込めて丁寧に仕立てています。
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限られた時期にしか採れない植物を使い、一つひとつの革の表情を活かしながら生まれる模様。そこには、自然の流れを受け入れ、手を添えながら丁寧に仕上げる太田さんの姿勢が映し出されています。

千駄ヶ谷店 (営業時間 11:00〜19:00)
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