埼玉県所沢市、自然との距離が近い豊かな環境で作陶されている石川微睡によるテーブルウェア。彼女の日常に取り巻く自然の美しさが作品に反映されています。くびれの入ったマグカップは、持ち手に指をかけた時もゆとりができるため、手の大きな方でも持ちやすいのが特徴的です。薄明の空に黄昏れるように、静かにゆっくりと味わう一杯にぴったりです。
【薄明/はくめい】
薄明とは、日の出前や日の入り後の空がうっすら明らむ時間帯を指す言葉です。この時間帯の空の色も、本当に気まぐれで移ろいやすく、しかし時には息を飲むほどの美しい色を見せてくれます。朝霧と同様に繊細な釉薬で、夜明け前の空のような青色をベースに、釉薬の掛かり方によって様々な表情が現れます。薄明の中でも、ピンクの禾目が多めにでた今回の作品。青とピンクのグラデーションが美しい空は「紅掛空」と呼ぶそうで、この発色をしたものは、薄明シリーズのなかでも紅掛（べにかけ）と呼んでいます。
素材：陶器
サイズ：幅10.5(口径7)×高さ7.5cm
※1〜2cmの個体差あり
生産国：日本
使用可否：電子レンジ○/食器洗浄機×/オーブン×
・ハンドメイドのためサイズや形状、釉薬のかかり方、色味などに個体差がございます。
・陶器はわずかに吸水性があり、使用していくうちに貫入や染みなどの表情があ現れることがございます。気になる場合はご使用前に目止め処理をお勧めいたします。
・急激な温度変化は破損の原因となりますので、電子レンジをご使用の際はご注意ください。
埼玉県所沢市の自然豊かな環境で作陶する石川微睡さん。以前は都内で会社員として働いていましたが、消費中心の生活に疑問を感じ、益子で陶芸を学ぶ道を選びました。彼女の作品には、幼い頃から触れてきた自然の美しさが反映されており、葉や石の形、川の流れなど、自然の要素がインスピレーションの源です。あえてムラや不安定さを残すことで生まれる釉薬の美しさを大切にしており、手にしっくりと馴染む柔らかな形を追求し、一つとして同じものがないよう心がけています。
