スイス人アーティスト、スザンヌ・ヘフティが北マケドニアの首都スコピエを題材に制作した作品集です。2008年から2018年にかけて推定6億8000万ユーロを費やし、新たに建設された壮大な建物群によって、スコピエの街並みは劇的に変貌しました。本書は、公共空間がいかにして国家主義的な権力構造を正当化するために再構築されているのかを鋭く考察しています。特に、1960年代の大震災後、国連の主導で行われた再建プロジェクトの成果が新しい開発によって軽視され、破壊されている現状を描き出しています。ヘフティはスイス人建築家・キュレーターであるダムヤン・コカレフスキーと共に、この都市空間の変化を政治的・芸術的視点から探求し、スコピエの変容するアイデンティティを浮き彫りにしています。
ページ数：242ページ
サイズ：25×36.5cm (hardcover)
・店頭にて展示しているため美品のご指定は承りかねます。
スザンネ・ヘフティ（1984年生、スイス出身）は、チューリッヒ工科大学の博士課程で、政治や建築、都市計画の文脈における空間的関係を研究するアーティストです。写真やビデオ、アーカイブ資料を用い、芸術と科学的リサーチを融合させた作品を制作しています。
