アメリカ人フォトグラファー、スティーブン・ショアが手がけた作品集です。1977年、産業が衰退し「ラストベルト」と呼ばれるようになる米国のニューヨーク州、ペンシルバニア州、オハイオ州東部を旅し、そこに生きる人々とその風景を記録しました。閉鎖された工場、失業した製鉄労働者、寂れたバーや商店街、そして愛情込めて飾られた家々を、4×5大判カメラで撮影。そこには、かつての繁栄を失い、戻れない道を歩む地域の姿が映し出されています。
ページ数:128ページ
サイズ:23.5×30cm (hardcover)
・店頭にて展示しているため美品のご指定は承りかねます。
スティーブン・ショアは、アメリカの写真家で、カラー写真の芸術的価値を高めた先駆者として知られています。彼の代表作『Uncommon Places』や『American Surfaces』では、アメリカの日常風景や郊外、ありふれた物事を独特の視点で捉え、色彩豊かな表現を追求しました。1970年代から大判カメラを用い、詳細な描写と構図を駆使した彼の写真は、現代の風景写真の基礎を築き、多くの後進に影響を与えました。