日本人コンセプチュアル・アーティスト河原温の作品集で、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催された大規模回顧展に合わせて刊行されました。本書は、河原の1964年以降の作品を網羅し、彼の探求する「存在」のテーマを深く掘り下げています。河原との密接なコラボレーションによる展覧会の構成を反映し、美術史や文学、文化人類学などの専門家によるエッセイを多数収録しています。
ページ数:264ページ
サイズ:32.5×25cm (hardcover)
・店頭にて展示しているため美品のご指定は承りかねます。
河原温は愛知県刈谷市で生まれ、1951年に上京し、1959年以降、中南米、北米、欧州等を歴訪した後、ニューヨークを拠点にその生涯を過ごしました。ほとんど公に姿を見せなかったことでも知られる河原は、1966年以降、その日の日付を48年間にわたってミニマルな文字のみで描いた約3,000点の《Today》シリーズ(1966-2013)、その日の起床時刻を記した短いメッセージを絵葉書で送った《I Got Up》シリーズ(1968-79)などで、存在や時間の意味を考えさせてきました。