ドイツ人フォトグラファー、ヤン・レーナーによる初の写真集です。収められているのは、日々の生活のなかで撮影されてきた写真で、明確な目的や完成形を意識せずに撮られたものも多く含まれています。とはいえ、背景には作者自身のここ数年にわたる大きな変化と挑戦が横たわっています。パンデミックの影響、子どもの誕生、両親との別れ、そして個人的な苦難と再生。そうした出来事は写真に直接現れているわけではありませんが、全体を通して静かに、深く滲み出ています。タイトルには、抗えない状況に身を委ねること、そしてその体験から新たな気づきを得るという意味が込められています。
ページ数：60ページ
サイズ：21.5×25cm (hardcover)
・店頭にて展示しているため美品のご指定は承りかねます。
ヤン・レーナーは、ドイツ南西部出身のフォトグラファーで、ミュンヘンで写真を学び2009年にロンドンへ移り、ファッションフォトグラファーとしてのキャリアを築きました。商業的なファッション撮影を生業としながらも、個人的なプロジェクトでは、写真を通じて物語性や詩的な表現を追求しています。2024年には、初の写真集『Yield』を発表し、過去5〜6年間の日常的な写真を通じて、個人的な変化や挑戦を表現しています。
