Saye Craft -interview-

2/23(金)より『Saye Craft』のお取り扱いが始まります。こちらの記事では陶芸家であるホン・ドンヒョンさんの想いをインタビューを通して皆様にお届けします。是非最後までご覧ください。

─早速ですが、陶芸家になったきっかけを教えてください。

学生時代から陶芸はしていたのですが、元々大学で工業デザインを専攻していた流れで在学時代からデザイン会社で働いていました。
工業デザインも陶芸もどちらも時間がかかるという点は同じですが、陶芸は最適な素材選びや繊細で地道な作業が必要となり、完成までに多くの工程を要します。
でも、手間がかかればかかるほど、一つ一つの作品を特別に感じることができます。
そんな陶芸のプロセスこそが、私が陶芸に惹かれ、陶芸家になったきっかけでしょうか。

─作品を制作する際に特に考慮していることはありますか??

私自身は料理のプロではないので、料理人の方や主婦の方などにお話を伺うようにしています。
『使いやすい器とは何か、どんなものだと不便に感じるのか。』等、意見を集めた上で、使い方を考慮しながらアレンジを加えています。

同時に、工業デザインとの差別化も重視していて。

工業デザインでは意図する理想に近づけた完璧な美しさが求められますが、私が作る作品は素材や釉薬の変化が生み出す自然な美しさを追求しています。

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─次に、作品の特徴でもある美しい釉薬ですが、どのようなことにこだわって作られていますか。

釉薬作りで大切なのは、色、質感、相(表面の状態)の3要素の最適なバランス感にあると考えています。
作品によっては、これらのうちの1つの要素のみに集中することもありますが、大前提として陶器は手に触れるものなので、質感は特に重視しながら、これまでにないテクスチャーを作り出せるように、日々挑戦し続けています。

─ご自身の作品には、どのような食べ物や料理と相性が良いと思いますか。
どんな場面でも自由に簡単に使えることが大切だと思っているので、具体的なイメージはありません。
強いて言えばあまり複雑な盛りつけ方は想定していないことくらいでしょうか…
皆様それぞれに自由に使っていただければいいな。と考えています。

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─最後に、日本の皆さんに伝えたいメッセージはありますか。

日本の芸術の多様性と自由さにとても憧れていて、毎年訪れるほど大好きな国なので、日常の中で多く芸術に触れる機会のある日本人の方々に作品を見てもらえることをとても嬉しく思います。

私の作品を、長く大切に使っていただけたら嬉しいです。

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工業デザインの学びから得た均等のとれた美しさと、手作りの温かみが絶妙に調和し合った他にない柔らかな表情が魅力的な『Saye Craft』の器たち。皆様それぞれの使い方で、お楽しみください。

作品は店頭、オンラインともに2/23(金)より販売予定です。

千駄ヶ谷店は今月より火曜日も営業しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
千駄ヶ谷店