2023.11.08. Julia Hoji -interview-

今秋より『Julia Hoji(ジュリア ホジ)』のお取り扱いが始まります。こちらの記事では陶芸家であるJulia Hojiさんの想いをインタビューを通して皆様にお届けします。海外の作家さんとは、基本的にはメールでのやり取りなのですが、彼女の温かさや、陶芸に対する想いがテキストから強く伝わってきました。最後まで是非ご覧ください。

─陶芸家になったきっかけを教えてください。

6歳の頃から14歳になるまで、バルセロナの小さなスタジオでクラフトのクラスに通っていました。クラフトの中でも手で何かを作ることが特に好きだったので、粘土を扱い、好きな形を作り上げられる陶芸の自由さが大好きだったんです。
実を言うとその後は成長と共に陶芸をする機会がなくなっていたのですが、2013年になってから再び陶芸をしたいと思い直し、初心に帰ってクラスを受けはじめたことが今の自分につながる大きなきっかけとなりました。

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─Juliaさんの器は美しく鮮やかな釉薬が魅力的ですが、釉薬の開発を含め作品作りにおいてのインスピレーションの源を教えてください。

焼成で窯を使うタイミングでは必ずテストピースも焼くようにしているので、日頃から釉薬の開発には特に積極的に取り組んでいます。
インスピレーションの源は、絵画の中の色彩や旅行、食べ物など様々ですが、シェフであった父が私の小さい頃からキッチンで料理をしていた姿こそが、最大のインスピレーションの源なんです。

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─北海道の工房で1ヶ月間の滞在経験を持つJuliaさんですが、滞在を経て陶芸に対する考えに変化はありましたか?

滞在中の観光も含め、日本の方の物の扱い方や細部への配慮、美しさへの追求にはとても感銘を受け、陶芸をする上での品質を考えさせられるきっかけにもなりました。
またいつか工房や日本の作家さんの元で陶芸も学びたいと思っていますが、それは娘がもう少し大きくなるのを待ってからですね。

─レストランで使われることも非常に多いとお伺いしました。食器の製作において心がけていることがあれば教えてください。

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料理を作ることはもちろん、外での食事もとても好きなので、依頼を受けた際はレストラン側の意図も汲みながらしっかりと話し合い、細心の注意を払いながら、あくまでもシンプルで使い勝手の良い作品に仕上げるよう心がけています。

 

─最後に、今後の目標を教えてください。

ここ最近は食器への製作に焦点を充てていたので、花瓶などのプロダクトも作っていきたいと考えています。またエンゴーベ(※成形した素地の表面を別の土で装うこと)についての研究に没頭しているので器のオーダーと並行しながら、プロジェクトの幅を広げていきたいと思っています。

 

シェフである父親の背中を見ながら、小さな頃から、”料理と食事”という結びつきを身近に感じていたJuliaさん。彼女の視点で作り出される器からは料理を盛り付けて、完成されるという”器”の本来の素直な姿勢と、食事を通して生まれる楽しい情景が伝わってくる気がします。

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─スープやパスタなど、さっと盛るだけで特別感のあるお料理に。
気取らず、作り慣れたお料理でお楽しみください。─

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『Julia Hoji(ジュリア ホジ)』の作品は11月4日(土)より販売予定となっています。鮮やかながらも、和洋問わずどんな食事にも合う絶妙な色味が食材本来の鮮やかさを引き出し 、食卓に彩りを加えます。お近くにお立ち寄りの際は是非、ご覧ください。

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